消化器内科
このようなお悩み・症状はありませんか?
- 胸焼け
- 胃もたれ
- 吐き気・嘔吐
- 胃の痛み・みぞおちの痛み
- お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴る
- 下腹部の痛み
- 便秘・下痢
- お腹の張り
- 血便
- 粘液便
- 便が細い
- 食欲がない
- 体重が減ってきた
- 健康診断の便潜血検査が陽性だった
- 健康診断の胃透視(バリウム検査)・
バリウム検査で異常を指摘された
消化器内科で診療できる疾患
当院の消化器内科では、主に以下のような疾患の診療をしております。
食道の病気
逆流性食道炎
通常われわれの身体では、食べ物を胃にまで導く食道と胃との接合部(噴門部)には食道下部括約筋という筋肉があり、安静にしている時にはある一定の力で閉じることにより、胃酸や胃の内容物が食道側に逆流するのを防いでいます。しかし加齢や食生活、姿勢などの要因によりこの部分のしまりが悪くなる『食道裂孔ヘルニア』という変化が起きることにより、胃酸の食道側への逆流により食道が炎症を起こす『逆流性食道炎』、また炎症自体がみられなくても胃酸の逆流による自覚症状があらわれる『胃食道逆流症』といった病態が起こることがあります。
症状は以下の様に多彩です。
- 胸焼け
- 呑酸(酸っぱい水があがる)
- 苦い水があがる
- 咽頭の不快感
- 前胸部の不快感
- 前胸部のつまり感
- 口中の異和感
- 持続する嘔気
- 上腹部の膨満感
- 胃もたれ
- 上腹部痛
- 背部痛
- 持続する咳
- 喘息症状
逆流性食道炎は、脂っこいものを多く食べる方、肥満のある方、ストレスの多い方、猫背や腰の曲がりなどの姿勢に問題のある方に多い病気です。
通常は、逆流してきた胃酸や胃の内容物を胃側へ押し戻そうとする蠕動(ぜんどう)運動という働きがありますが、その働きが低下することも逆流性食道炎が起こる原因の一つといわれています。逆流性食道炎の診断は、主に問診と内視鏡検査によって行われます。逆流性食道炎では、冒頭に挙げたように、胸やけの他にも、胸の違和感や喉のつかえ感、または慢性的な咳といった消化器系の症状とは考えられない様な症状をも含む多彩な自覚症状があります。
内視鏡検査は、食道裂孔ヘルニアの有無や程度、食道にどの程度の炎症があるのかを確認することの他に、食道がんや胃がん等の悪性疾患でないことを確認する目的で行います。
逆流性食道炎の治療の基本は生活習慣の改善と薬物治療です。脂肪分やタンパク質の摂りすぎのほか、甘いもの、香辛料を多く含む刺激の強いもの、酸味の強い果物なども胸焼け症状を悪化させる可能性がありますので摂りすぎには注意が必要です。また早食いをしないように注意し、一度に摂る食事量についても腹八分目の適量を心がける必要があります。コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインは胃酸の分泌を増やすといわれ、またアルコールは胃酸の分泌を増やすだけでなく、噴門部の筋肉をゆるめる作用があり、摂りすぎは症状の悪化につながりやすいといわれています。また、食べた後すぐに横になると物理的に胃の中身の多くが逆流してしまうため、食事から就寝まではある程度の時間をあける必要があります。
以上の様な食生活の改善とともに、適度な運動による肥満の解消、背筋を伸ばした姿勢を心がけることが望まれます。しかし、生活習慣の改善だけでは症状を完全になくすのは難しく、多くの方で生活習慣の改善とあわせて薬物治療が必要となります。薬物治療は胃酸の分泌を抑える薬や、消化管の運動を促進させる薬を使用します。
薬物治療を始めると多くの方では速やかに症状は軽減しますが、症状がなくなっても食道の炎症はすぐに治るわけではありませんので、しばらくは薬を飲み続ける必要があります。また薬剤は胃から食道への逆流を根本から治すわけではないため、症状がなくなった後に服薬をやめると多くの方に再発がみられます。そうした方には薬を常用することで再発を防ぐ維持療法が必要です。食道の炎症の程度が軽く、また胸やけなどの症状もごくまれにしか起こらないような方には、症状がある時だけ服薬する治療が行われることもあります。
食道潰瘍
食道粘膜に潰瘍が生じた状態です。逆流性食道炎が原因になるケースが多くを占めます。
飲食物を飲み込んだときの胸の痛みや胸やけ、吐き気・嘔吐などの症状が見られます。吐しゃ物に血液が混じることもあります。
逆流性食道炎に起因する場合には、その治療を行います。
食道がん
過度の飲酒や喫煙、逆流性食道炎による食道粘膜への慢性的な刺激などを原因として起こるがんです。
初期にはほとんどが無症状です。進行すると、喉・胸のつかえた感じ、違和感などが生じ、それが食欲不振・体重減少につながることがあります。
胃内視鏡検査により、早期発見できます。
手術、放射線治療、抗がん剤治療などが行われます。
バレット食道
逆流性食道炎、肥満、喫煙などを原因として起こる、食道粘膜の組織学的変化のことを指します。バレット食道の発症により、食道がんのリスクが高くなることが分かっています。
胸やけ、呑酸、胸痛、のどのつかえた感じ、喘鳴などの症状が見られます。
逆流性食道炎が認められる場合にはその治療を行います。
食道静脈瘤
肝硬変などによって、腸で吸収された栄養素を肝臓に運ぶ血管「門脈」からの血流が悪くなり、門脈の血圧が上昇することを門脈圧亢進症と言います。食道静脈瘤は、この門脈圧亢進症をきっかけとして食道への血流が増えることで、静脈瘤が形成されます。肝硬変の合併症の1つです。
静脈瘤が未破裂のうちは無症状です。しかし静脈瘤が破裂すると、吐血・下血をきたします。
食道裂孔ヘルニア
主に加齢に伴う筋力低下によって横隔膜の食道裂孔が緩み、胃の一部が胸腔に飛び出している状態です。その他、肥満、円背、腹圧の上昇などもリスク因子となります。
胃が大きく飛び出している場合には、胃液の逆流に伴う胸やけ、吐き気、喉の違和感、腹痛、呼吸困難などの症状を伴います。
症状が認められる場合には薬物療法による治療を行います。
胃・十二指腸の病気
ヘリコバクター・ピロリ関連慢性胃炎
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染している状態を指します。放置していると、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどを引き起こすことがあり、それぞれの症状が出現するようになります。
お薬を用いた除菌治療が必要です。
胃がん・十二指腸がん
胃がんは喫煙、塩分の過剰摂取、ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染などを原因として発症します。初期にはほとんど症状がなく、進行してからみぞおちの痛み、胸やけ、食欲低下、吐き気などの症状が出現します。
十二指腸がんも同様に初期には無症状であることが多く、進行してから貧血、吐き気、腹痛などの症状が出現します。
どちらも、胃内視鏡検査によって発見することが可能です。
胃ポリープ
過形成性ポリープ、胃底腺ポリープ、胃腺腫などの種類があります。無症状ですが、胃内視鏡検査での発見が可能です。
過形成性ポリープ、胃底腺ポリープについては多くで切除治療は不要ですが、胃腺腫については内視鏡的切除治療を要します。定期的な胃内視鏡検査で病変の変化の有無をチェックする必要があります。
胃潰瘍
ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染、非ステロイド性抗炎症薬の内服などを原因として生じる、胃の潰瘍です。みぞおちの痛み、嚥下障害、胸やけ、胸痛、嘔吐、下血、吐血などの症状を伴います。
治療では、プロトンポンプ阻害薬またはH2受容体拮抗薬などを使用します。ヘリコバクター・ピロリ菌感染が認められる場合には、除菌治療が必要です。
十二指腸潰瘍
ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染、非ステロイド性抗炎症薬の内服などを原因として生じます。腹痛(特に右上腹部痛)が典型的な症状です。加えて、吐き気、胸やけ、食欲不振、下血、吐血、貧血などの症状を伴います。
プロトンポンプ阻害薬またはH2受容体拮抗薬などの使用、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が認められる場合には、除菌治療が必要です。
機能性ディスペプシア
胃内視鏡検査などで器質的疾患(内視鏡検査で確認できる腫瘍性病変や潰瘍性病変、炎症性病変など)が認められないにもかかわらず、、胃の痛み、胃もたれなどの食前後の上腹部症状の持続、早期飽満感(食事を開始早々に満腹感が起こり、それ以上食べられなくなる状態)などの症状が認められる病態です。ストレス、胃の運動機能障害、内臓の知覚過敏などが原因と言われています。
逆流性食道炎や胃食道逆流症に併発することもあります。治療は、症状に合わせた薬剤を用いた薬物療法に加え、食習慣の改善指導を行います。
胃アニサキス症
アニサキスという幼虫が寄生した魚介類を、生または十分な加熱処理なく食べたときに感染します。その魚介類を食べた6~12時間で強い胃の痛み、吐き気・嘔吐が出現します。
胃カメラ(胃内視鏡検査)で確認ができたら、内視鏡下で虫体を除去することがあります。
急性胃炎
ヘリコバクター・ピロリ菌感染、飲み過ぎ、鎮痛剤の過量服用などを原因として、胃粘膜に急激な炎症とそれに伴う、吐き気、嘔吐などが見られます。症状に合わせて点滴治療や内服薬の投与を行います。
大腸の病気
大腸ポリープ
腫瘍性ポリープと、非腫瘍性ポリープに分けられます。
基本的に無症状ですが、肛門近くに大きなポリープができた場合には腸閉塞を起こしたり、血便が出たりすることがあります。
当院では、日帰りでの内視鏡的大腸ポリープ切除を行っております。
大腸がん
大腸がんの多くは大腸ポリープの増大により発生します。
早期であればほとんど症状がありませんが、進行すると血便、便秘・下痢、便が細くなる、貧血などが現れることがあります。定期的な大腸内視鏡検査によって、早期発見することが可能です。
治療は、内視鏡切除、腹腔鏡下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療などが行われます。
過敏性腸症候群
ストレス、自律神経のバランスの乱れなどによって、腸の機能が低下し、便秘や下痢、あるはその両方が交互に現れるという症状が出現します。また、においの強いおならが出るタイプもあります(ガス型)。日常生活に大きく支障をきたす可能性があります。
ストレスの軽減に努めながら、生活習慣の改善を試みます。また、場合によっては抗うつ薬や向精神薬の処方、カウンセリングが必要になることもあります。
大腸憩室炎
腸管内圧の上昇により腸管壁の弱い部分が腸の外側へ向けて脱出してできた憩室内に炎症・出血が起こっている病態です。食物繊維の不足した食習慣などが原因ではないかと言われています。腹痛、発熱、血便などの症状が見られます。
(こちらは大腸憩室の画像です)
虚血性大腸炎
大腸を栄養する末梢の動脈の閉塞や狭窄により一時的に腸管に血流の不全が起こり大腸粘膜のただれ、出血を起こす病態です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などによって起こる動脈硬化が一因となっている可能性があります。突然起こる腹痛、血便などの症状が見られます。
腸管の安静、禁食、点滴投与などにより症状は数日で落ち着くことが多いですが、症状の程度によっては入院での治療が必要となることもあります。
潰瘍性大腸炎
大腸粘膜の慢性的な炎症、潰瘍が認められる病気です。難病に指定されている炎症性腸疾患の一つです。
下痢、腹痛などの症状から始まり、重症化すると血便、発熱、体重減少、貧血などの症状も見られます。これらの症状が、一旦治まったり(寛解)とまた悪くなったり(増悪)を繰り返すことがある点も特徴です。
治療では、薬物療法を中心に、食事療法、生物学的製剤の投与、血球成分除去療法、手術などが行われます。
クローン病
小腸、大腸などに慢性的な炎症や潰瘍を起こす病気です。潰瘍性大腸炎とともに、難病の指定を受けている炎症性腸疾患の一つです。
口から肛門までの消化器官であればどこにでも炎症が起こり得ますが、特に小腸・大腸での頻度が高く、小腸の終わりの部分である回腸末端によく起こります。
腹痛、下痢、血便、発熱、貧血、痔ろうなどの症状が見られます。
治療では、薬物療法、食事療法、生物学的製剤の投与、(狭窄部位などに対しての)内視鏡的治療、手術などが行われます。
感染性大腸炎
ウイルスや細菌の感染によって、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が出現します。
ウイルス性の場合には各症状に対して対症療法を行います。飲水が難しい場合には、点滴も必要です。
細菌性の場合には抗菌薬の投与と対症療法を行います。
腸閉塞(イレウス)
腸管の機械的な詰まりや、運動の異常により腸内容物の肛門側への移送ができなくなってしまった状態です。腸の癒着、ヘルニアや腫瘍による閉塞などによって起こります。
腸内に溜まった内容物による鼓腸、嘔吐、便秘、痛みなどの症状が出現します。
治療では、絶食と点滴を併用し、鼻から挿入したチューブでガス・内容物を排出、減圧します。また原因となっている疾患の治療も必要です。
内科
生活習慣病
生活習慣病(脂質異常症ー高コレステロール血症・高中性脂肪血症、高血圧症、糖尿病、高尿酸血症)の多くは自覚症状がなく、健診などで指摘されてはじめてわかるものもあります。毎年同じ項目で異常を指摘されているにもかかわらず軽視して放置していませんか?
生活習慣病は自覚症状がないことが多いため放置してしまいがちで、治療を始めてからも症状の改善などを自覚できることが少ないため中断してしまいがちです。しかし、将来的にいつ起こるか分からない致命的な大病(脳卒中や心筋梗塞などの疾患)を防ぐためにとても重要な治療なのです。
当クリニックは、生命予後にかかわる生活習慣病の診療(薬物治療、指導)に力を入れています。
健診結果、あるいは他院で受けた血液検査の結果をお持ち頂ければ、関心領域の項目が揃っていましたら再検査なしで治療を開始することもできますので、気になることがあれば何でもお気軽にご相談下さい。
高血圧症
高血圧症とはくり返しの測定で収縮期血圧が140mmHg以上、あるいは拡張期血圧が90mmHg以上である状態です。健診での有病率が最も高い疾患でもあります。
高血圧の直接的な原因が不明であるものを本態性高血圧症といい、高血圧症の約90%は本態性高血圧症です。
体質などの遺伝的因子や、生活習慣などの環境因子が関与しており、生活習慣病の中で最も多いものです。
過剰な塩分摂取や過剰な飲酒、肥満、運動量の不足、喫煙なども疾患の形成に関与します。
血管の壁は本来、軟らかく弾力があるのですが、高血圧状態の持続により血管の壁は段々と厚く硬く変化してきます。これが動脈硬化で、この動脈硬化は、脳卒中や、心筋梗塞、腎硬化症などの原因となります。また心臓は常に高い血圧に負けないように全身に血液を送り出さないといけなくなるため、これが心臓の壁の肥大につながり、それにより心不全が起こることもあります。
長年の高血圧に身体が慣れてしまうと少々血圧が高くても何の自覚症状もなく、健診などで指摘されるまで気づかないことも多いかもしれませんが、気づかないうちにも動脈硬化への変化は進行しています。
できるだけ早く降圧剤による治療を開始し、適正な血圧を維持する事が大切です。治療開始後もご家庭での血圧の測定を継続して頂き、適正な血圧を維持できるように薬剤の調整を行なっていきます。
脂質異常症
脂質異常症とは、血管壁に溜まりプラークの原因となるいわゆる「悪玉コレステロール」と言われるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が一定以上に増えてしまった状態、または悪玉コレステロールを打ち消すいわゆる「善玉コレステロール」と言われるHDLコレステロールが減ってしまった状態のことです。
体質などの遺伝的因子と年齢、生活習慣とが合わさり疾患が形成される生活習慣病の一つであり年々増加が見られている疾患です。
脂質異常症は自覚症状がほとんどありませんが、長年の罹患により動脈硬化の原因となります。
動脈硬化は上述の様に、脳卒中や心筋梗塞などの血管障害を基礎とした大病につながるおそれがあります。
動脈硬化を進行させる原因はコレステロールですが、LDLコレステロールとともに中性脂肪も血管を障害すると言われています。また中性脂肪値が非常に高い状態は急性膵炎の原因にもなり、他の生活習慣病の一つである糖尿病の合併も起こりやすいとされています。アルコールや脂肪、糖質の摂り過ぎは肝臓の細胞内に中性脂肪が沈着することにより脂肪肝を引き起こします。
脂質異常症と診断された方は、重症度により食事運動療法と併行した薬物治療を行います。
服薬と食事運動療法を併行した治療を継続することにより効率よく適正な脂質の状態を維持できます。
治療経過中も定期的な血液検査を行い、良好なコントロールが得られるよう適宜薬剤の調整を行います。
糖尿病
糖尿病とは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が十分に機能せず血糖値が高くなっている状態のことです。治療せずに放置すると全身にいろいろな影響が出てきます。糖尿病は原因によりインスリンを作る膵臓の細胞が壊れることによって起こる1型糖尿病と、インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなって起こる 2型糖尿病に分けられます。日本の糖尿病患者の約95%が2型糖尿病と言われてています。
日本人は遺伝的にインスリンの分泌が弱い人が多く、そこに過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣や加齢といった要因が加わり発症するため、2型糖尿病は生活習慣病ともいわれるのです。また肥満がなくても内臓脂肪が増えるメタボリックシンドロームの状態になると発症しやすくなります。
糖尿病の代表的症状として口渇、多飲、多尿、体重減少、全身疲労感があります。
1型糖尿病ではその様な症状が急に起こりますが、2型糖尿病では症状のないままに発症し、ゆっくりと進行するため、糖尿病がかなり進行してしまってから見つかることがあるのです。また無症状だからといって治療を行わずにいると眼や腎臓、神経、血管等に合併症まで引き起こされてくることがあります。
個々のケースにより異なりますが、早期では食事療法や運動療法のみで血糖コントロールができる場合もあります。病気が進行すると食事療法、運動療法だけでなく、内服治療やインスリン、あるいはインスリンに似た働きをする薬剤の注射での治療が必要になります。治療により血糖がうまくコントロールできても、糖尿病そのものが治癒するわけではありませんので、継続的に治療を受ける必要があります。
治療経過中も定期的な血液検査を行い、良好な血糖コントロールが得られるよう適宜薬剤の調整を行います。
まずは糖尿病にならないように生活習慣に注意すること、また糖尿病になってしまっても早期に診断、治療を受け、継続することによって後々の合併症を発症することなく過ごすこともできますので、家族に糖尿病の方がおられる方や、他の生活習慣病におかかりの方は定期的に検査を受けるよう心がけて下さい。
高尿酸血症(痛風)
血液中の尿酸値が7.0㎎/dlを超える状態を高尿酸血症と言います。
尿酸はプリン体と呼ばれる物質から産生されます。プリン体は細胞の核を構成する成分で、そのほとんどは体内で作られます。食品ではビール・鶏卵、魚卵、肉、魚などに多く含まれるため、それらの摂取が多い人は注意が必要です。また、アルコールについてはビールだけでなくアルコール全般の摂取量についての注意が必要です。
高尿酸血症が長期化すると尿酸が結晶化し全身に影響を及ぼします。関節内に溜まることによる痛風発作や、皮下組織や関節などに沈着して痛風結節の形成、腎臓に沈着して腎機能の低下につながる痛風腎などを引き起こします。
治療は尿酸の生成を抑える薬や排泄を促進される薬剤による薬物治療と食事運動療法を併行して行うことが大切で、治療中も定期的な血液検査を行い、良好なコントロールが得られるよう適宜薬剤の調整を行います。
メタボリックシンドローム
内臓肥満に加えて、血圧・血糖・脂質のいずれかが異常値を示している状態です。
内臓肥満を抱えていることで、各生活習慣病を合併しやすくなります。
治療では、併発している各々の生活習慣病の薬物治療と食事療法と運動療法を組み合わせたダイエットが必要です。
このようなお悩み・症状はありませんか?
「症状が気になるけれど何科に相談したらいいのか分からない」という場合にも、まずは何でもご相談ください。
- 上気道炎様症状、かぜ様症状
- 鼻水、鼻づまりや眼のかゆみ
- 頭痛
- めまい、立ちくらみ
- 胸痛
- 息苦しい
- 長期間咳が続く
- 動悸(胸がドキドキする)
- 食欲がない
- 体重が減ってきた(短期間で)
- 頻繁に喉が渇く
- 頻尿
- 眠れない
- 疲れやすい
- 症状はないが健診で異常を指摘された
内科で診療可能な疾患
- 上気道炎(かぜ)
- インフルエンザ
- 扁桃炎、咽頭炎
- アレルギー性鼻炎
- 頭痛、片頭痛
- めまい症
- 気管支喘息
- 咳喘息
- 肺炎
- 狭心症
- 不整脈
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 高尿酸血症(痛風)
- 肥満
- メタボリックシンドローム
- 蕁麻疹
- 単純疱疹(ヘルペス)、帯状疱疹
- 膀胱炎(尿路感染症)
- 過活動膀胱
- 不眠症
健康診断
平日・土曜日に各種健康診断を行っております。
定期的な健診により健康管理、健康維持にお役立て頂けるよう、当クリニックでは比較的安価な料金設定で健康診断を実施しています。
「受けっぱなし」で終わらせず、結果に異常があった場合は再検査や精密検査のご案内、日常生活におけるアドバイス、あるいは治療への移行など、しっかりとアフターフォローも致します。
健康診断・バリウム検査で引っかかった
健康診断の血液検査や胃透視(バリウム検査)で異常を指摘された方は、検査結果をご持参の上、いつでもご相談下さい。内視鏡検査などの必要な精密検査や治療、生活上の注意点についての指導など、必要に応じて丁寧にサポート致します。どうぞ、何でもお気軽にご相談ください。
人間ドック
日本消化器内視鏡学会専門医による内視鏡検査を含めた諸々のニーズに合わせた人間ドックの検査メニューを設定しておりますので、是非ご利用ください。
平日だけでなく、土曜日にも受診して頂けます。結果は1~2週間で郵送させて頂きます。
精密検査、治療、あるいは経過観察などを要する項目については可能な限り当院でアフターフォローをさせて頂きます。
検査結果についてさらに詳しい説明をご希望であれば、当クリニックの診療時間内にお越し頂けましたら無料で説明させて頂きますのでご遠慮なくお越し下さい。
予防接種
インフルエンザ、肺炎球菌、麻疹、風疹、おたふく風邪、帯状疱疹などの予防接種を予約により行っております。その他の予防接種についても、適宜施行致します。
当クリニックで取り扱いのないワクチンもありますので、予めご相談、ご予約下さい。
ご予約頂いてから薬剤の手配のためお時間を頂戴する事があります。
訪問診療
当院で施行可能な検査
レントゲン検査
胸部、腹部のレントゲン撮影を行います。肺炎、肺結核、肺気腫、心拡大、肺腫瘍、腸閉塞、腸管穿孔などの発見に役立ちます。
超音波検査(エコー検査)
超音波によって、体表に近い臓器の状態を観察します。肝臓、膵臓、胆のう、胆管、腎臓、脾臓、腸管などの観察を行います。
放射線の被ばくは一切ありませんので、定期的な検査にも適しています。
心電図検査
心臓の微弱な電気信号を記録し、心臓の働きを調べる検査です。不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大の診断に役立ちます。
胃カメラ
日本消化器内視鏡学会専門医が、食道から胃、十二指腸の粘膜をカメラで直接観察します。
口からスコープを挿入する「経口内視鏡」、鼻の穴からスコープを挿入する「経鼻内視鏡」のいずれも行なっております。ご希望により鎮静剤(静脈麻酔)を用いて、苦痛なく検査を受けていただけます。大腸カメラ(大腸内視鏡検査)との同日実施も可能です。
大腸カメラ
日本消化器内視鏡学会専門医が、肛門から盲腸までをカメラで直接観察します。
ご希望により鎮静剤(静脈麻酔)を用いて苦痛の少ない検査を受けていただけます。胃カメラ(胃内視鏡検査)との同日実施も可能です。
大腸ポリープ切除
当クリニックでは大腸内視鏡検査の際に発見されたポリープをその場で切除、治療すること(日帰り手術)ができます。
ピロリ菌検査
胃がん、慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を調べる検査です。陽性の場合には、除菌治療を行います。